VirtualBox 4.3.34にandroid-x86-4.4-r4環境を構築する
android-x86プロジェクトについて
android-x86プロジェクトは、ざっくり言えばandroid OSを一般のデスクトップPCで動くようにするプロジェクト。
2016/1/23にandroid-x86-4.4-r4がリリースされたので、今回はAndroidアプリのテスト環境用に、VirtualBox仮想マシンにインストールしてみる。
環境は、Ubuntu Studio 14.04のVirtualBox 4.3.34。Ubuntuと書いたものの、WindowsでもMacでも違いはないと思う。
イメージのダウンロード
- Android-x86 - Porting Android to x86にアクセス。
- Webページ左のメニューから「Download」をクリック。
- 目的のイメージを探して、「View」をクリック。なんだかリスト順に統一性がないような。。。4.4-r3はもっと下の方にあったりするし。。。
- あとはブラウザの設定にもよるが、sourceforgeのページに飛んで、ダウンロードが始まる。始まらなければ「direct link」なり「mirror」なりをクリックしてダウンロード。
インストール
仮想マシン作成
- 新規をクリックして、仮想マシン名を入れて、タイプ、バージョンを選ぶ。
今回はタイプ→Linux、バージョン→Other Linux (32-bit)を選択。 - メモリーサイズを設定する。1024MBでも大丈夫かもしれないが、2048MBに設定しておく。
- ハードドライブの設定。デフォルト通り、新規作成する。
- その他、いろいろデフォルトで。
- ディスクサイズのデフォルトは8GBになっていた。多分十分だけど、なんとなく40GBに拡張しておく。
- 仮想マシンの設定を開いて、「システム」→「マザーボード」の「フロッピー」のチェックを外し(不要なため。チェック入ってても問題はないと思うけど。。。)、「ポインティングデバイス」を「PS/2 マウス」にしておく。これをやっておかないと、仮想マシン上でマウスを使えない。
- 「ストレージ」のCD/DVDドライブに、イメージをマウントする。
仮想マシンにインストール
- 仮想マシンを起動し、「Installation - Install Android-x86 to harddisk」を選択する。
- パーティションの選択。まだ何もない状態なので、「Create/Modify partitions」を選択する。
- GPTを使用するかどうか聞かれる。ざっくり言えば、2TBを超える容量のHDDを扱えるようにしますか?と聞かれている。そんな容量は扱わないので、No。
- 左右矢印キーで「New」を選んでEnter。
- ブートするディスクになるので、「Primary」を選択。
- 容量の設定。別のパーティションを作ったりはしないのでデフォルトの全領域を割当。
- ブートするディスクになるので、「Bootable」を選んで「Enter」キー。
- 設定した内容を書き込むため、「Write」を選んで「Enter」キー。
- 本当に書き込んでいいか聞かれるので「yes」と打ち込んでから「Enter」キー。
- 「Quit」を選択して戻る。
- 作成したパーティションを選択して(ここではsda1)「OK」。
- ファイルシステムを設定。ext3を選択する。
- フォーマットしていいかどうか聞かれるので、「Yes」。
- GRUBをインストールするか聞かれるので、「Yes」。
- GRUB2をインストールするか聞かれるが、今回はUEFIではないので「Skip」。
- システムファイルを読み書きできるようにするかどうか聞かれる。特に理由がなければ「No」でいい。今回はテスト環境ということで、あれやこれやできるようにと「Yes」を選択。
- インストールが行われ、起動するか再起動するか聞かれる。ここで、インストールイメージをマウント解除する。
- 強制解除するか聞かれるので、「強制マウント解除」をクリック。
- 再起動後、下のような画面が出たら、「Android-x86 4.4-r4」を選択して、起動する。
セットアップ
- 言語を矢印キーの上下で選択する。日本語はかなーり下のほう。見つけたら、▷をクリック。
- Wi-Fiの設定は必要ないので「スキップ」をクリック。
- 警告が出るが、「無視してスキップ」をクリック。
- Googleアカウントの設定。メールアドレスの入力時、「@」はShift+2で入力する(英字キーボード扱いされているため)。
- いろいろおせっかいな機能のチェックをはずす。
- 時刻の設定。何も変更しなくても大丈夫なはず。
- これでセットアップ完了。あとの使い方はほぼほぼAndroid端末と同じ。ただし、設定から、ディスプレイを「常時点灯」にしておくといいかも。(スリープに入ると、「ACPIシャットダウン」信号を送らないと復帰しないため)